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会社と組合の比較協同組合と株式会社等の会社は、ともに法人であり管理面等で多くの共通点をもっていますが、様々な点で大きく異なります。資本が中心ではなく人が中心第一に株式会社などの会社は資本(お金)中心の組織であるのに対し、組合は組合員という限定された人を組織の基本としています。組合員1人の出資額が原則として総額の4分の1までに制限されていますが、会社にはそのような制限がありません。 総会における議決権・選挙権は、会社では各株主がもっている株式数に比例した数となるため、多数の株式を所有する株主の意向による会社運営がなされますが、組合では各組合員の出資額の多少にかかわらず1人1票となっています。 配当基準は利用分量によってきまる第2に会社は利益をあげて株主に利益を配当することを目的とするので配当は無制限に行えますが、組合は相互扶助を目的とするので配当の場合には各組合員が組合事業を利用した分量に応じて配当する事業利用分量配当を重視して行うことが配当の基準となっています。組合の相互扶助とは大きな目的を達成するために共同事業を行い、各組合員が共同事業を利用することによって組合員の利益を増進するという関係をいいます。 組合員に直接、事業に効果を与えることを目的にしている第3に、組合は組合員が自ら組合事業を利用することにより、組合員の事業に役立つことを目的としていますが、会社にはこのようなことはありません。組合は事業を共同事業によって補完することを目的としており、その事業は組合員自身の利益を求めるのではなく、組合員に直接事業の効果を与えることを目的として行われます。 組合員の地位向上を図るための組織第4に、会社は資本が中心ですが、組合はそれだけではなく人間性を尊重し、不利な立場にある組合員の地位向上を図るための組織です。実際には会社にはない制度上の特典などが組合に与えられたりしています。 |
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